弁財天付近は、古くは雄神神社のあった場所です。(元雄神神社)天正13年(1585年)に中部地方を襲った大地震により赤岩付近で山体崩壊が起こり、二十日間ほど庄川が堰き止められ、その鉄砲水が雄神神社の社殿やご神体を押し流しました。伝説では、洪水の復旧の様子を視察に訪れた前田利長が庄川の瀬の中に小島のように残っている岩が、洪水の際に、下流の、特に高岡の瑞龍寺を守ってくれたのではないかと思い、それの感謝の意を込めて弁財天を祀ったとされています。
毎年7月25日には氏子や用水関係者が集まって例大祭が行われています。また、33年ごとに御開帳大祭が盛大に行われ、近郷近在から多くの参拝者が訪れます。(次は2057年の7月の予定)